意識を無意識にする。

練習は、「意識を無意識にする」作業だと考えています。
1)そもそも知らない。知らないから出来ない。
2)意識しても出来ない。
3)意識して出来る。
4)無意識で出来る。
このように技能・技術は段階を踏んで習得します。
本番では、相手をよく見たり、作戦があったり、不安や不安な自分を落ち着かせようとしたり…
何かと考えてしまうことや考えなければならないことがたくさんあります。
しかし、人は一度にたくさんのことを考えることは出来ません。
ですから、本番では、“(3)意識して出来る”段階の技能・技術は出来ないものとして考えておくべきです。
“(3)意識して出来る”段階のものを“出来るもの”だと考えてしまうと、負けたときに「いつもの力が発揮出来なかった。」「練習でやってきたことが出来てない。」というコメントが出てしまうのです。
さらに言えば、練習でイイカゲンなプレーをしていて、本番ではちゃんとやるから大丈夫だと考えている選手は、本番で「丁寧にやろう!」とか「一生懸命頑張ろう!」なんてことを考えるので、相手を見たりだとか、チームの作戦など考えるべきことを考えられない選手になってしまいます。
つまり、普段から“一生懸命”や“丁寧”が当たり前の状態でなければならないのです。