好きなことくらい自分で楽しめ

「楽しいからやる、楽しくないからやらない」という子どもに、大人は「やってほしいから楽しんでもらえるようにする」

「楽しくないのは大人が楽しいものを用意してくれないからだ」という子どもにはなって欲しくないですよね。

そりゃ、何だって取り組み方によっては楽しくないものです。そのものの魅力は自分で感じて、自分でそのように取り組まなければ楽しくなんかありません。

バレーボールが好きであれば、好きなことを大人に楽しませてもらうんじゃなくて、好きなことくらい自分で楽しめなきゃいけないかと思います。

指導力で勝負する

(理想論なのかもしれません)
小学生のスポーツ指導において、子どもに媚びない指導が必要だと思います。
バレーボールの指導者が、わざわざバレーボールが好きじゃない子どもを相手する必要は無いと思っています。バレーボールを好きでもない子どもをヨイショしてバレーボールをやらせる必要はありません。バレーボールを好きな子どもにバレーボールを楽しませたり、上達させることが指導者のやるべきことだと思います。(それと、バレーボールを好きでは無い子どもにバレーボールを好きにさせることも)
僕はバレーボールが好きだし、バレーボールは楽しいものだと思います。僕と同じようにバレーボールが好きで、楽しいと思っている子どもはたくさんいます。バレーボールそのものが楽しいのだから、バレーボールができることが幸せだと思います。だから、お菓子やオモチャも要らないし、練習時間に鬼ごっこなどの遊びが無くたって、十分にバレーボールの練習は楽しいものだと思います。(鬼ごっこなどの遊びを練習に取り入れることで運動神経などが鍛えられ、バレーボールの上達に繋がるとは思うので、別に“遊び”を練習に取り入れることを否定しているわけではありません。)

練習というものに「つまらない」「キツい」「退屈」などというイメージを持っている大人も多いかもしれません。だからこそ、子どもを楽しませるために、バレーボール以外のことをやらせたり、もので釣ることがあります。
でも、指導者として子どもにバレーボールの魅力を伝えたいとなれば、やはり指導者がバレーボールの魅力を感じていなければならないし、指導者が練習にネガティブなイメージを持っていれば、子どもも練習にネガティブなイメージを持つような気がします。それってなんだか嫌ですよね。指導者が子どもが嫌とわかっている練習やトレーニングを課して、子どももそれに取り組むというのも。

指導者としては、“練習”で勝負したいですね。「どうだ!バレーボールは楽しいだろ!!」と。「どうだ!できるようになっただろ!!」と。そんな練習ができるように日々指導力を磨かなきゃいけないですね。
競技の多様化、他競技の普及などで、バレーボールも競技人口が増えてるとはいえ、楽じゃないとは思いますが、他競技には無い“バレーボールの魅力”をもっともっと普及させていきたいですね。

 

追記:

練習そのものが楽しくて、効果があることが大切だということです。

一生懸命に取り組むこと

練習に一生懸命に取り組むことが当たり前であってほしいと思っています。
練習することが習慣になり、
体育館に入ったら、バレーボールの練習を一生懸命に取り組む

一生懸命に取り組むことが特別なことでも何でもなく、ごく当たり前のことであってほしい。
大会が近いからとか、褒められるからとか、
そんなのは関係無く。
(僕は「悔しさをバネに」も好きではありません。)
目標としている大会が終わって、急に落ち着いたり、逆に急に張り切ったり(無理をしたり)…
その張り切りが続けば良いですよ。でも、「悔しさをバネに」頑張るとだいたい、時間が経てば落ち着くし、あるいは、次の大会で勝てばそれで満足しちゃうから。

それに、僕は子ども達に生涯を通じてバレーボールに親しんでほしいと思っています。

ですから、

自分はバレーボールが好きだ!バレーボーラーなんだから、好きなバレーボールの練習を一生懸命に取り組むなんて当たり前でしょ!

こうであるべきだと思います。
一生懸命であることは当たり前で、一生懸命であることは偉くも何ともないと思います。

だって、そうでしょ?TVゲーム好きがTVゲームに夢中になっていても誰も「一生懸命で偉いね」なんて褒めたりしないでしょ。
好きなことすら一生懸命になれなくてどうすんだ。ですよね?

強いチームになる前に

強いチームは、他のチームの目標になります。強いチームは手本になるわけです。

ですから、強いチームは礼儀正しく、謙虚であるべきだと思います。

強くなると自らの振る舞いや態度が他のチームに影響を及ぼすということを留意しておかなければなりません。だから、強くなる前に“どういうチームで”強くなりたいのかを考えておいた方が良いと思います。強くなってからでは遅いかもしれません。

個人でも同じです。「スター選手になりたい!」だけじゃなくて、“どんなスター選手”になりたいのかも一緒に考えておくべきです。“どんな”という部分には、例えば「謙虚な」とか「一生懸命な」とか「優しい」とか…自分なりの正義で良いと思います。

ディグ・レシーブの向上

1.わかっていても上がらないボール
2.わかっていれば上がるボール
3.わかっていなくても上がるボール
「速いサーブがレシーブできない」ということがあると思います。しかし、サーブは“来る”とわかっているはずです。それでも、レシーブができないことがあります。
逆に、「軟打を落とされた」ということもあると思います。軟打はその名の通り緩いボールです。軟打が落ちるのは“想定していなかった”からです。
しかし、“完全に意表をついたアタック”なのに相手に拾われてしまうこともあります。それは、想定していなくても“間に合う”ボールだったからです。

守備力の向上とは、①「わかっていても上がらないボール」を少なくすること、②「わかっていなくても上がるボール」を多くすること、そして、③「わかっているから上がるボール」を試合で多くすること、この3つのことなのです。
①は、強いボールを弾かれないように、身体を強くすること、フォームを修正すること、ボールのコントロール能力を向上すること、の3つの取り組みになります。
②は、反応スピードと移動スピードを速くすること、速い動きでもバランスを崩さずにパスができるようにすること、の2つの取り組みになります。
③は、戦術の理解、作戦を成功させる技能と体力を向上させることです。

さて、うちのチームの今後の課題は②「わかっていなくても上がるボール」を多くしていくことです。その為に、先ずは“全てのボールをあきらめず追うこと”と“落としたボールの記憶”の2つを意識して練習に取り組みましょう。

「できる」じゃイカンかなと

試合では「できる」プレーが、その場面でできる確率はあまり高くないと思っています。
“試合でできるプレー”にしたいなら、「できる」ではなく、習慣や定着されなければならないと思っています。

当然、「できる」プレーであれば、試合でもできる可能性は少なからずあると思います。しかし、できる前提で考えるべきではないと思います。